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Channel: 日常&観劇日記
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ピアフ

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2月7日(日)シアタークリエ18時開演の

「ピアフ」を観に行きました。





この日は初日でした。




エントランスのパネル。




クリエちゃんもピアフになっていました♡




上演時間は休憩20分を含む2時間45分。

プログラムは1600円。


IMG_20160208_193622219.png


作 : パム・ジェムス

演出 : 栗山民也


出演 : 大竹しのぶ、梅沢昌代、彩輝なお、伊礼彼方、碓井将大、
川久保拓司、大田 翔、津田英佑、横田栄司、辻萬長、池谷祐子



<あらすじ>


エディット・ピアフ-本名エディット・ガシオンはフランスの

貧民街で生まれ、路上で歌いながら命をつないでいた。
ある日、ナイトクラブのオーナーがエディットに声をかける。
「そのでかい声、どこで手に入れた」
「騒がしい通りで歌っても、歌をきいてもらうためよ!」
“ピアフ”-“小さな雀”の愛称がついたエディットは

ナイトクラブで歌い、店に集うセレブリティをたちまち虜にする。
第二次世界大戦中には、フランス兵に対独レジスタンスとして

協力することもあった。華やかで順風満帆な人生にも見えたが、

私生活では切実に愛を求めていた。
そして、男を愛する度に『バラ色の人生』や『愛の讃歌』といった

名曲を生んだ。最愛の恋人を失った時も―仲間が去った時も、

病が身体と心を蝕んだ時も、エディット・ピアフは

愛を求めて、マイクに向かうのだった。





自分の中での演劇最高峰の舞台、大竹しのぶさん演じる「ピアフ」。

今回は応援する大田翔君がイヴ・モンタン役に

抜擢との事で、初日が待ちきれませんでした。

ピアフ役の大竹しのぶさんと、トワーヌ役の梅沢昌代さん以外は

一人何役もこなすので、七変化が楽しかった。

イヴ・モンタン最大の見せ場、ピアフに見いだされて

♪ディープ・イン・ザ・ハート・オブ・テキサス、と

♪帰れソレントへ、の歌シーンでは、カウボーイ姿で登場の大田君。

田舎臭さはなく、似合っていて、ファッショナブルに見えた。

自信なさげな青年が、選曲に気の進まないまま歌う

♪帰れソレントへ、は圧巻で、さすがオペラ歌手!と心の中で

ブラヴォーの掛け声。大勢で歌うシーンでも

大田君の声がクリアに良く聴こえて素晴らしかった。

個人的には水兵さんのシーンでのひときわ高い声になるシーンが

なんとなく好きで、「メリーウィドウ」での色男カミーユ役の時の

大田君を思い出してしまった。 (´∀`)





伊礼君が出演しているからか?前回よりも笑えるシーンが

増えたような気が…。特に、ピアフと付き合っている事を

隠している伊礼君演じるシャルルが、大勢の人の見ている前で

抱きつくピアフに慌てふためく様子が面白かった (≧▽≦)

娼婦役、梅沢昌代さんのリアルな下町感は本当にすごい。

ピアフと長年連れ添った夫婦のような会話に大笑いだった。

前回同様、マレーネ・デートリッヒ役と、ピアフに献身的に尽くす

秘書のマドレーヌがニ役とも彩輝なおさんだという事に気づくのに

またしても時間がかかってしまった。演じ分けがすごすぎる。

ピアフが愛したプロボクサー、マルセル・セルダンが

亡くなるシーンは「スリル・ミー」で彼が亡くなるシーンとダブる。

このシーンでそういえば、この舞台は栗山さん演出だった、と気づく。





大竹さんのピアフは言葉では言い表せないほどチャーミングで、

情熱的で魅力的。今回も本物のピアフが降臨したかのようだった。

愛を求めて、失って、薬物に溺れて、全身で感情を表現する

ピアフの孤独と悲しみが痛いほど伝わってきて苦しいくらいだった。

ピアフの壮絶な人生を一緒に駆け抜けた後に聴く♪愛の賛歌と

♪水に流して、では感動で涙が止まらず。

でも大竹さんのように美しくは泣けず、鼻水ズルズル。

どうして女優さんは顔に汗をかかず、鼻水を垂らさずに、

目を見開いたまま大粒の涙をあのように

美しく流す事が出来るのだろうか…

とにもかくにも余韻がいつまでも続く感動の舞台でした。




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