4月20日(水)東京芸術劇場13:30開演の
「スウィーニー・トッド」を観に行きました。
エントランス左にあるキャストサイン入りパネル。
<グッズ>
公演プログラムの写真が真っ黒なので写真を載せました。
<タイムテーブル>
作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム
脚本:ヒュー・ホィーラー
原作:クリストファー・ボンド
演出・振付:宮本亜門
<出演>
スウィーニー・トッド・・・市村正親
ミセス・ラヴェット・・・大竹しのぶ
乞食女 ・・・芳本美代子
アンソニー・・・田代万里生
ジョアンナ・・・唯月ふうか
ターピン ・・・安崎 求
ビードル ・・・斉藤 暁
トバイアス・・・武田真治
中西勝之、岡田誠、神田恭兵、三戸大久、中山昇、那須幸蔵、
ひのあらた、水野栄治、若泉亮、秋園美緒、家塚敦子、菅原さおり、
高橋桂、多岐川装子、福麻むつ美、舩山智香子、岡本大地
<あらすじ>
舞台は18世紀末のロンドン。フリート街で理髪店を営む
ベンジャミン・バーカーは、その妻を横恋慕する悪徳判事
ターピンによって無実の罪で流刑にされる。15年後
“スウィーニー・トッド”と名を変えて街に戻った彼は、
大家のミセス・ラヴェットから、妻の自殺と、娘ジョアンナが
ターピンに養われていることを聞かされる。ミセス・ラヴェットの
ロンドン一まずいパイ店の2階に再び理髪店を構え、
商売道具のカミソリを手にスウィーニー・トッドの復讐劇が始まる。
ひょっとしたら東京芸術劇場で生オケの公演を観たのは初めてかも?
「スウィーニー・トッド」は自分の3大大好きミュージカルの一つ。
あとの2つは「レ・ミゼラブル」と「ジャック・ザ・リッパー」。
キラキラしたヨーロッパ宮廷ものが苦手なせいか、
全部貧民街の陰鬱としたものばかり…(^▽^;)
ミセス・ラヴェットは、バーカーに会ったことで、ニ幕では
肌の血色を良くし、髪にもツヤを出しているとのこと。
そして劇中で使用されるパイは、西麻布のアントニオのパイなのだそうだ。
だがこの舞台を見た後はしばらくパイが食べたくなくなるのよね。
不協和音のようにも聴こえるのに、一度聴くととりこになり
クセになる♪スウィーニートッドのバラード。
悲劇的なオペラのような旋律と大迫力の歌声にゾクゾクしっぱなしだった。
やっぱり大竹さんと市村さんのコンビは楽しくていいわ~
「スクルージ」を見逃したので、復帰後の安崎さんを舞台で見るのは
初めてでしたが、今回はターピン役の他に、歌唱指導もされていました。
プログラムのソンドハイムの歌について語られた
コメントが、とても深く、興味深いものでした。
田代君のアンソニーは初見でしたが、包容力があり、
そこはかとなく色気を感じる素敵なアンソニーだった。
中西さんのピレッリもうさんくさ度MAXで良かったなー
市民が早着替えで精神病院の患者たちに変わるところは
見事な演出。脱走では客席通路を通ってロンドンの街へ向かう。
ゾンビ達が街に放たれたようで恐ろしい光景だった。
前回公演でバックステージツアーに参加する機会がありましたが、
パイ屋さんのセットを真下から見上げると、けっこうな高さが
あった事を思い出しました。
マダムとバーカーの人肉パイのシャレ歌では、
前回同様時事ネタが盛り込まれ、大統領(のパイ)は?
という問いに「トランプ苦手」と返す市村さん ( ´艸`)
最初の首切りからの階下へ死体を落とすシーンでは、
客席から大笑いが起きる。ここって笑うところだっけ?
今回は、やけにトバイアスの純粋さに心打たれ、感情移入した。
夫人の「今まで優しくされた事がないんだね」という言葉が悲しくて、
トバイアスの不幸な生い立ちを勝手に想像してしまいました。
マダムへの信頼感が強くて、見ていてつらくなってしまった (TωT)
生きていたとしたら、大量殺人鬼としてさばかれるんだろうか…
ジョアンナとアンソニーのその後も気になる。
今回もあれこれとアナザーストーリーの妄想が広がる舞台だった。