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Channel: 日常&観劇日記
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るつぼ

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10月30日シアターコクーン13時開演の「るつぼ」を観に行きました。




<タイムテーブル>




作:アーサー・ミラー 
翻訳:広田敦郎
演出:ジョナサン・マンビィ 


堤真一、松雪泰子、黒木華、溝端淳平、秋本奈緒美、大鷹明良、
玉置孝匡、冨岡弘、藤田宗久、石田登星、赤司まり子、
清水圭吾、西山聖了、青山達三、立石涼子、小野武彦、
岸井ゆきの、皆本麻帆、富山えり子、川嶋由莉、穴田有里、
中根百合香、万里紗、大内唯、原梓、Reina


<あらすじ>

農夫プロクター(堤真一)と道ならぬ関係に陥った
美少女アビゲイル(黒木華)は、プロクターの信心深い
妻エリザベス(松雪泰子)に罠を仕掛ける。
悪魔祓いの権威として招かれたヘイル牧師(溝端淳平)は、
次第に法廷のあり方を疑いだす…。



「るつぼ」の物語は1692年にマサチューセッツ州
セイラムで起きた魔女騒動を題材に描かれています。
キリスト教の戒律に人々の欲望が絡み、無罪の者が
死刑にされた実話に、ミラーは50年代の反共産主義運動に
対する批判を重ねました。



この話の元になったセイラム魔女騒動の話はテレビで見たことが
ありましたが、舞台にすると盛り上がりにかける話だった。
もう過去のこと、とつれないプロクターに再び関係を持ちたいと
迫るアビゲイルは小悪魔的な魅力にあふれていました。
「もう過去のこと」と半ば開き直り気味のプロクターと、
「あんな病気ばかりしている女のどこがいいの」とプロクターの
妻を罵るアビゲイルと、夫の過ちを執拗に追求し、いつまでも
責め続ける妻のエリザベス、という嫉妬と疑惑でドロドロする
男女関係は見ていて面白かった。



でも事件のあった当時のシーンを再現して見せるタイプは苦手。
この事件は、集団ヒステリー説、麦角菌説、等いろいろ
言われているようなので、舞台「アルカディア」とか
映画「ダ・ヴィンチ・コード」のように、現代のライターや、
研究者が過去の事件を科学的に分析して、真実に迫っていく、
現代と過去が交差するような演出で見てみたかったかも。
でもコメディ感全くないオレ様系堤真一さんが見れたのは
とても新鮮でした。


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