1月10(日)東急シアターオーブ14時開演の
「NEW YEARS MUSICAL CONCERT 2016」
を観に行きました。
構成・演出 : 寺崎秀臣
音楽監督 : 八幡茂
舞台美術 : 土屋茂昭
司会 : マックスウェル・パワーズ
出演 : ローラ・オズネル、レイチェル・タッカー、
ロベール・マリアン、マット・ローラン、ハワード・マクギリン
<タイムテーブル>
入場時にいただいたポストカードとミニサイリウム。
公演プログラムは1000円。
<セットリスト>
アンコール : You'll never walk alone 「回転木馬」
ショウほど素敵な商売はない
日替わり歌プレゼントは
<1月9日>
♪フォー・グッド 「ウィキッド」 by レイチェル&ローラ
<1月10日>
♪カテドラルの時代「ノートルダム・ド・パリ」 by ロベール&マリアン
<1月11日>
♪キス・オブ・ザスパイダー・ウーマン 「蜘蛛女のキス」 by ハワード
席はB席(5000円)でしたが、本来でしたらS席として
使われるような2階の真ん中あたりのお席。よく見えました。
特典付き貸切公演でもないのに入場時にいただいた
キャスト写真入りポストカードとサイリウム、プログラムの
価格の安さ、通常でしたらプログラムを購入しないと
分からないセットリストも最初からいただけるし、お年玉抽選会で11名に
賞品がいただけるという大判ぶるまい、お得感満載のコンサート。
司会のマックスウェル・パワーズさんも、日本語と英語が堪能、
その他に通訳の方までいらっしゃって、スムーズな司会進行。
キャストへの質問は、最初マックスさんが日本語で話し、
次に英語で直接キャストに質問、キャストのコメントは、
通訳さんが訳す、という方式で、安心して観る事が出来ました。
舞台の上手半分がオーケストラ、下手には高低差のある
ミニ舞台。階段がついていて、歌いながら
上段に上がる事も出来るようになっていました。
一幕は14番目の♪アイ・ガット・リズムまで。
有名なミュージカルナンバーを世界で活躍する役者さんたちが
これでもか、と歌ってくれる贅沢なコンサート。
♪虹の彼方に、ではマットが前半はウクレレ弾き語り、
後半はオーケストラの演奏で歌ってくれました。
♪シャル・ウイ・ダンスはハワードとレイチェル、
♪トゥナイトはマットとローラがそれぞれデュエット。
後のトークで、マットが、ローラの印象を「美しすぎてみとれた」
と言うと、ハワードがレイチェルの事を「世界一美しい
家庭教師だ」とお互いのパートナーをほめたたえ合う。
後半ではシアターオーブで上演予定の2作品、「ヨセフと不思議な
テク二カラー・ドリームコート」と「キンキー・ブーツ」を一足先に拝聴。
それぞれの代表作となるミュージカルナンバー披露のコーナーが
圧巻で、トニー賞にノミネートされたローラの「シンデレラ」のナンバーは
リアルデイズニープリンセス降臨としか言いようのないエレガントさで
声がキュートで艶があって魅力的で一気にファンになってしまった。
世界中でフランス語と英語でジャン・バルジャンを演じてきた
ロベールの歌う「レ・ミゼラブル」の♪独白の迫力に鳥肌。
現在「ウィキッド」出演中のレイチェルが歌う♪ディファイング・
グラヴィティは圧巻で、この日一番の拍手と歓声でした。
「ノートル・ダム・ド・パリ」のカジモド役を1000回演じている
マットの♪踊って、僕のエスメラルダ、ではフランス語の
ロマンティックな響きと優しい歌声に聞き惚れました。
ブロードウェイでファントム役を2500回演じている
ハワードの♪ミュージック・オブ・ザ・ナイトはドラマティック。
シャンデリアのセットが怪しく光り、気分は地下宮殿でした。
女性陣の声が、歌う歌によって声がガラリと変わる
ミラクル七色ヴォイスだった事にビックリしましたが、
プログラムを読んでいたら、ロベールとマットの対談記事で
「役によって声色を変えるからミュージカルは面白い」と
書いてあり、基本的な事なんだ、となんだか感動。
ミュージカルの面白さを再認識させてもらった気がしました。
キャストからの挨拶では、4回目の来日となるマットとロベールが
日本好きをアピール。5回目もぜひ呼んでほしいとコメント。
カテコではキャストがお客さんに向けて巨大なおひねり
(タオル?)のような物を投げて、またまたサービス。
サイリウムも小さいながら数がそろうと綺麗でした。
今まで観た海外キャスト出演のガラコンサートの中では一番良かった。
お客さんに最大限楽しんでもらいたい、という制作者側の
想いのようなものが感じられる素晴らしいコンサートでした。