11月4日シアターΧ19時開演の「歓喜の歌」を観に行きました。
ネタバレありますのでお気をつけ下さい。
祭囃子がかかってロビーが縁日のようでした。
原作 : 立川志の輔
脚本・演出 : 横内謙介
<出演者>
六角精児、酒井敏也(客演)/
岡森諦、中原三千代、有馬自由、伴美奈子、犬飼淳治、
高橋麻理 、累央、鈴木利典、岩本達郎、上原健太、
鈴木里沙、新原武、江原由夏 、鈴木崇乃、松原海児、
野田翔太、塩屋愛実、砂田桃子、小笠原、北村由海
<あらすじ>
ずさんな会館職員のやらかした、最悪のダブルブッキングが、
一皿の餃子によって、歓喜のコラボレーションへと
変貌してゆく、笑いと涙のミラクル人情噺。
志の輔らくごの名作を劇化。
みたま市民会館の職員、山村役の六角精児さん、
職員役の酒井敏也さんが、大晦日の舞台使用の予約を
みたまレディースコーラスとみたまコーラスガールズという
よく似た二つのコーラスグループでダブルブッキングしてしまう話。
みたまレディースコーラスは音楽関係者の石田先生に
指導を受ける、品の良い女性達が集まる、正統派合唱集団。
みたまコーラスガールズは元不良達や、警察にお世話になった事が
あったり、複雑な事情を抱えている人たちが集まるゴスペル集団。
どちらの集団も1歩も譲らず、会館職員を取り囲んで怒り心頭。
職員役の六角精児さんと酒井さんがしどろもどろになり、
困り果てて頭を抱える様子が面白かった。
レディースコーラスの会計・沖役の伴さんが会館職員に
「ペ・ヨンジュンとペヤング、エロおやじとエコロジー、
似ているけど普通間違えませんよね!」と詰め寄るシーンは大爆笑。
猟友会に殺された鹿と、元舞踏家の幽霊のシーンも面白かった。
結局合唱とゴスペルの合同コンサートということで
落ち着きましたが、トリをどちらの団体が担当するか、
で揉めた挙句、「歓喜の歌」と、「ジョイフル・ジョイフル」が
同じメロディなので、アレンジして一緒に歌うことに...
ここで初めてこの二つの歌が同じメロディだったことを知り、
実際の歌を聞いて、目からウロコだった。
「歓喜の歌」として知られる合唱部分のメロディは、
20世紀初頭にアメリカの作家・聖職者のヘンリー・ヴァン・ダイク
が讃美歌の歌詞をつけたものが、「ジョイフルジョイフル 」
として歌われているのだそうだ。
レディースコーラスの歌う♪旅立ちの日に、と♪歓喜の歌、
コーラスガールズの歌う♪Oh, Happy Day と♪ジョイフル・ジョイフル、
どちらのチームも想像以上に歌が上手くて感動だった。
コンサートシーンでは、キャストも客席通路に降りてきて
皆で手拍子をしながらラララ~の音階を歌い盛り上がる。
酒井敏也さんの、周りに流されるようなキャラでいて
ちょくちょくはさんでくる嫌味や、憎まれ口が超絶面白く、
また六角精児さんの威勢の良さと、奇想天外なアイデアで
話の流れに勢いがついて動いていく様がとても面白かった(o^^o)
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扉座「歓喜の歌」
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