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鎌塚氏 腹におさめる

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8月17日(木)本多劇場14時開演の

「鎌塚氏、腹におさめる」を観に行きました。

ネタバレあります。

 

 

番組、「下北沢ダイハード」を観るようになってから、

さらに身近に感じる下北沢。

 

 

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本多劇場スタッフTシャツ

 

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タイムテーブル

 

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作・演出:倉持 裕

出演: 三宅弘城、二階堂ふみ、眞島秀和、

谷田部俊、玉置孝匡、猫背椿、大堀こういち

 

<あらすじ>

 

名家、綿小路家の当主であるサネチカ公爵(大堀こういち)は

相当な癇癪持ち。どんな使用人も長続きしない。

そこでついに「完璧なる執事」鎌塚アカシ(三宅弘城)の

出番となった。さすがはアカシ。十手先を読む仕事ぶりで、

公爵に怒鳴る隙を与えない。そんな公爵には

探偵小説にのめり込む一人娘のチタル(二階堂ふみ)がいる。
アカシにとっては主人のサネチカよりもこのチタルの方が扱いにくい。
彼女は、昼間に何度も眠りに落ちる特異体質だったのだ。
屋敷に出入りする者の中に、チタルの母方の叔父、

鬼集院ヤサブロウ伯爵(眞島秀和)がいる。
毒舌家で誰の目にも嫌なやつだ。自分の姉(チタルの母)が

早死にしたのを公爵のせいにして恨んでいる。

チタルはこの叔父が大嫌いだった。
ある日、綿小路家に大事件が起きる。サネチカ公爵が、

屋敷の倉庫の中で遺体となって見つかったのである。
遺体の背中にはナイフが深く刺さっていて、殺人事件であるのは

明白。ところが発見当時、その部屋のドアには内側から

鍵が掛かっており、完全な密室殺人だったのである。
警察はすぐにさじを投げてしまうが、一人娘でしかも探偵かぶれの

チタル、そして「完璧なる執事」鎌塚アカシが黙っているわけがない。
かくして二人の捜査が始まる。容疑者はもちろんヤサブロウ伯爵だ。
アカシとチタルは、伯爵の犯行の証拠を突き止めるべく、
庭師のくせに草木をすぐに枯らしてしまう毛呂ヨシミ(谷田部俊)と、

同時に二つのことが出来ない料理女中・太田代テマリ(猫背椿)に

協力を仰ぎながら屋敷中を駆け回る。
一方、自分に容疑がかけられていると知ったヤサブロウ伯爵は、
従者の宇佐スミキチにアカシとチタルの捜査を妨害するように命じる。
アカシとチタルの捜査は、何度となく脇道にそれつつも、

徐々に核心へと近づいていく。
果たして密室殺人の謎は解けるのか? 真犯人は誰なのか……?

 

 

 

 

鎌塚氏シリーズ初鑑賞。

鎌塚氏はベスト・オブ・バトラーの称号にふさわしく、

ご主人の手となり、足となり、癇癪持ちのご主人が、投げるであろう

クッションの方向を予測して、そこに置かれている陶磁器類を

さりげなく脇へどかす、という先々の事まで見通せる素晴らしさ!

お嬢様の趣味を尊重して、事件のないお屋敷で、警察ざたに

ならない範囲内でわざと事件もどきを演出して、

お嬢様の推理欲を満たしてあげる、という配慮もすごい~

バトラーとしては完璧なのに、事件現場を携帯で撮ろうとするも、

携帯の写真機能を使ったことがなく、いきなりの連写モードに

驚き、ビビりまくる鎌塚氏が可愛すぎる!

 

 

 

 

倉持裕さん作・演出の「磁場」で、使えない客室係り役・時田役で

とぼけた演技で笑わせてくれた玉置孝匡さん、こちらでは

ヤサブロウの従者・スミキチ役で登場。ご主人の秘密も

守れず、さぼる事ばかり考えている三流バトラー。

玉置孝匡さん、この手の役の抜け感がたまらない~

完璧な執事、鎌塚氏との対比が面白かった(≧▽≦)

池の錦鯉を死なせ、植物を枯らしてばかりいる庭師、

同時に二つの事が出来ない女中といい屋敷内、

使えない、また、個性的なキャラクターだらけで大爆笑。

 

 

 

 

ヤサブロウは怒鳴るとじんましんが出て体がかゆくなる体質なので、

スミキチをさんざん怒鳴り散らした後、「お前のそういう○○なところは

好きだ」等と褒めてどうにかじんましんをふせいでいる(笑)

高中直人さんの鉄板ネタ、”笑いながら怒る人”に

通じるものがあって、ジワジワきました。

死んだサネチカが幽霊として出てくるところも、

見える人と、見えない人がいて大爆笑。

 

 

 

 

 

結局殺人ではなく、持病の発作で死んだサネチカ侯爵。

それを見つけた娘のチタルが、サネチカと対立している

ヤサブロウを犯人に仕立てようと、倒れている侯爵の

背中に包丁を突き立て、窓から立ち去る、というのが真相。

死んだ母親のチタルへの愛、チタルとサネチカの親子愛、

ヤサブロウは実はとっても良いヤツだったエピソード等も

盛り込まれていて、ホロっときたラストでした。

何気ない会話が超絶面白い倉持さん作品に加えて

役者さんの演技が絶妙で楽しませていただきました。

このシリーズやみつきになりそう。次も観てみたいな~


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